先日ブログでご紹介した、儀式について。
個人の宗教観などにもよりますが、この業界は比較的日取りや方角に左右されます。
契約や決済は「大安」を好む方が多いですし、自分にとってだったりその年のだったりの
吉方で物件を探す方も多いです。
水に流れないように、という意味で水曜定休にしている住宅関連会社も多く、すっかり
根付いていますね。
【不動産を買う・家を建てる】どちらも、ほとんどの方にとっては一生に一度か二度。
決済が恙なく終了した際には「おめでとうございます」のお声を掛けます。
何度、決済に臨んでも、清々しい気持ちになります。
一方で、不動産を手放す場合、これまでにお世話になった建物・土地に対して
お清めの儀式をすることがあります。
先日、とある解体現場にて井戸解体、建物解体のお祓いを行いました。
特に、井戸は水辺ですから、そのまま塞ぐということはしません。
(昨今では、残っている井戸も電気のポンプ式がほとんどで、水脈が見えたりはしないのですが)
厄祓いと一緒です。祓ってもらえば何となく安心ですが、私は必須だと思っております。
神主さんをお連れして、祝詞をあげてもらい、塩や酒でお清めをする。
自分の埃も祓ってもらえているような気にもなります。
本来であれば、直会(なおらい)をして、お下げした食べ物を振る舞うところまでが
儀式となりますが、そこは簡略。
お引渡しをするこちらとしても、お墨付きをもらえた様な気になり、
更に身が引き締まる思いです。
古いものに感謝をしつつ、次なるご縁を大事にする。
八百万の神の国、こうして生きてきたんだなと実感する出来事でした。
神主さん曰く、その物件の井戸の位置は正解の位置だったとのこと。
こちらも、お墨付きでした。
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